れいわのお墓事情
- kumiko nemoto
- 10月4日
- 読了時間: 3分
更新日:10月5日
人の一生の中には、「つながるご縁」と「消えるご縁」があります。
大切に守りたいご縁もあれば、手放さなければならないご縁もある。
私はこれまで、自分自身の歩みの中で、その両方を受け入れる経験を重ねてきました。
多分皆さんの心にも、そのようなご縁があったと思います。

先日、縁切り寺として知られる北鎌倉の歴史ある【東慶寺】を訪れました。
江戸時代、女性が自ら離縁を求めることができなかった時代に、女性が駆け込むことで救いを得られたお寺です。
悪縁を裁ち良縁を結ぶ。
いつの世も弱いものが困っていて、その状況を助けて下さった尊いお寺。
弱き立場に置かれた人々を受け入れてきた歴史に、今も変わらぬ慈しみと思いの深さを感じ、私は何度か訪れていました。
今回の訪問の目的は、私自身の「墓じまい」についてご住職様からお話を伺うためでした。
様々な事情があってお墓を閉じなければならないとなった時
「東慶寺が好き」「東慶寺で供養してもらいたい」
そのようなお気持ちの方々が永代供養というかたちでお引き受けいただけているのです。
核家族化や少子高齢化が進み、人口の都市部への集中など、家族でお墓を守ることが難しくなっている現代。
守っていた方の高齢化が進み、お墓は荒れて、受け継ぐ人が少なくなっている事から、無縁墓も年々増えている傾向です。
空き家問題と同じように、誰もが起こりうる避けられない課題なのです。

【今後お墓を継ぐのは誰?】
私は一人っ子で兄弟がおらず、母が別れた「実父のお墓」も埼玉県にあり、お墓を継ぐ方が居なくなることが分かっているので、「出来ることなら」と、私の代でどのようにしていくか考えています。
ご住職様に伝えたところ「墓じまいをすると言う事は、選ばれた人だからこそできる。決してナーバスになる事では無いのです。」と言ったお言葉をいただきました。
今回、お話を伺う中で特に心に残ったのは、「ご遺骨があることを当たり前に思ってはいけない。思いもよらぬ災害でご遺体やご遺骨が見つからず、今も苦しんでいる方が大勢いらっしゃる。」そして、「弔えること自体がありがたい」ことなのだと・・・
また、私は今年仕事で二回沖縄を訪れ、新しい供養のかたちである「海洋葬」にも触れました。
珊瑚で作られた「海洋墓標エルカ(意匠登録済)」に納骨して、自然の循環の中で故人を海へ送り出す方法であり、祈りを込めて供養を行う仕組みにも、とても深い思いを感じています。

送り出す形は違っても、祈りに込める想いがあればご供養の方法、お見送りのかたちも様々であって良いと感じていて、大切なのは、そこに「故人を想う真心」があり、その祈りが遺された人たちのこれからの心の支えになることだと思っています。
お墓を守ることも、自然に還すことも、そこに宿るのは人と人を結ぶご縁です。
人の人生も100人いれば100通りあるように、
そこに込める想いも「感謝」と「命のつながり」でありたいと願っています。
――皆さんは、大切な人をどのような祈りのかたちでご供養していきたいですか?
弊社ではお墓のお参り代行、墓の草木の剪定、お墓のお掃除、墓じまいのお手伝い、
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